最初に気づいたのは、新しいサイズ感によって、ボックス型のマキシケースの問題点が解決されたことだった。ケースのサイズアップがこれほどまでにデザインに影響を与えるとは...ロレックスのデザイナーたちが何年もホワイトボードを前に、夜通し目を擦りながら白熱した議論をしていたのを想像してしまいそうだ。"もし、小さく見せるために、実際に大きくしたらどうだろう?"と。
さて、ショックを受けるかもしれないが、私はダイバーではない。それどころか、私は特に過酷な環境に身を置くことすらない。サブは難破船を探索するための道具というよりは、毎日の生活の中でのパートナーとして捉えている。しかし、それこそがこの時計の一番の魅力なのだ。クラシックで時代を超越したこの時計は、カメレオンのように、どんな場面にも適応する能力を備えている。さらには万が一、水に濡れても大丈夫だ。
私がこの時計を携えて冒険したといえば、スタテン島のフェリーに乗って沖に出たくらいなので、大したことはなかった。しかし、私はサブを多くの購入希望者にとって、1本だけのコレクションとなり得ると考えているので、新型サブマリーナーの能力を試してみたかったのだ。マックイーンやレッドフォードが、カメラの外でサブを身に着けている姿を思い浮かべながら、Ref.124060がクールな要素を維持できているかどうかを確かめたかったのだ。